課題 1
人間は生まれてから成長していき20歳から40歳にピークを示す。この年代は人として、成熟した時期になる。その後、40~50歳を過ぎると体全体の働きに衰えがみられるが、これを「老化」という。あるいは、加齢と共に生じる生理機能の低下に伴い環境の変化に対する反応性、順応性が低下してくるが、ついに体を維持できなくなるほど低下した状態が死であり、それまでの経過が老化であるともいえる。いずれにしても、その終末には必ず死が存在するのも老化の特徴である。そして、老化の種類だが、健常老化と病的老化とに分ける事ができる。
「健常老化」とは、身体は老化に伴い様々な退行性変性を来すが、平均的な老化度よりも良好な場合の老化を意味する。健常老化に近い表現として「生理的老化」があり、この段階では精神的・身体的機能が比較的良く保たれている為、まだ死につながる確立が低い。
「病的老化」とはこれとは反対に、平均的な老化度よりも進んだ老化を指す。すなわち、病的老化は高齢者の病気を生じやすい老化であり、この状態では容易に慢性疾患を併発したり、時には急性疾患を惹起して死に至ることすらある。病的老化を進ませる具体的要因と...