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表現の内容「感じたことや想像したことを絵や立体に表す」で対象学年と題材を決め、具体的な展開例をもとに、「その子なりの多様な表現を保障する」教師の支援について述べよ。
1、はじめに
小学校学習指導要領解説の図画工作編には、図画工作科の教科目標がうたわれている。それは、「表現及び鑑賞の活動を通して、感性を働かせながら、つくりだす喜びを味わうようにするとともに、造形的な創造活動の基礎的な能力を培い、豊かな情緒を養う。」である。子どもたちは、幼いころから身近な人や物、環境に関わり触れ合って生活している。その中で、自ら働きかけ、周りから働きかけられながら成長している。そして、見たり感じたり考えたりしながら、何かをつくり出す喜びを知っていく。こうした本来子どもが生まれながらにして持っている資質や能力を一層伸ばし、造形的に創造する喜びを味わったり、そのための能力を培ったり、生活の中に美しさを発見するなどの豊かな情操を養ったりできるようにとこの教科目標がつくられている。
成長とともに図画工作や美術の授業を苦痛に感じている子どもが増えているという話を聞いた。こうした悲しい事実を変えていくため...