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「発達障害」とは何か。また、発達障害のある子どもの保育あるいは教育の場における学習困難について、いくつか事例を挙げて説明せよ。
1、はじめに
私は、保育園で保育士をし、「発達障害」があると診断されて入所してくる子どもに関わっている。この子どもたちは、特別なニーズや援助を必要としている。しかし、「友だちと楽しく遊びたい」「大きくなりたい」という思いは、どの子も同じである。その願いを大切にすることは、障害から来る生活のし難さを出来る限り軽くし、人として当たり前な生活や遊びをできるように育てていくことである。
以下に「発達障害」の定義をおさえ、保育に関わる立場で、学習困難児への支援のあり方を事例を挙げた上で考察していく。
2、「発達障害」とは
2001年世界保健機構が、障害について、国際生活機能分類の考え方を出した。これは、「足に麻痺があっても車いすがあれば活動できる。」というような「どういう手だてや援助があれば、本人が主体的に自立し社会参加できるか」という視点に立った考え方である。
これを受け、日本では、厚生労働省が「自閉症・発達障害支援センター」を全国各地に設立させた...