虚血性心疾患の発生機序と病理【PT理学療法・OT作業療法】

閲覧数2,386
ダウンロード数5
履歴確認

    • ページ数 : 10ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    虚血性心疾患
    冠循環の生理
    冠循環の解剖
    1,冠動脈
      成人の心臓の重量は250~300gで,自分の握りこぶしより少し大きいくらいである.この心臓を栄養しているのが,3本の冠動脈である.(図1)
      右冠動脈(right coronary artery:RCA)は大動脈より分岐した後,右室と左房の境を走り心臓の後面に達する.この間,右室には前右室枝,鋭縁枝を出し右房にも分岐し栄養している.これらの分岐は一般に細い血管であり,右冠動脈はあまり細くならないまま心室の後面に達する.ここで2つに分かれ,1本は左右心室の境(心室中隔の付着部)を心尖部に向かって走る.これを後下行枝動脈と呼び,左室後面を栄養する.多くの症例はこれの上方に房室結節枝を分岐している.これは房室結節を栄養している.  
      左冠動脈は大動脈より左冠動脈主幹部(left main coronary‐   図1,冠動脈⁵⁾ 
    antry:LMT)として分岐する.すぐに,左前下行枝と左回旋枝に分かれる.この2本の枝で左室の殆どが栄養されているので,両者を分岐する手前の主幹部が閉塞すると致死が多い.
      左前下行枝は左右心室の...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。