佛大通信の生徒指導・進路指導の研究(初等) のレポートです。A評価を頂きました。参考にしてください。
教授からの講評:
教育相談の定義の持つ意味が正確に把握されています。また、いじめや不登校の事例への対処もしっかり言及できており、たいへんよくまとまっています。
『小学校において教育相談を行う場合、どのような点に注意しなければならないのか。いじめ・不登校のいずれかをとりあげて説明してください。』
教育相談とは、1人ひとりの児童・生徒の教育上の諸問題について、本人またはその親、教師などに、その望ましいありかたについて助言指導することであり、個人のもつ悩みや困難の解決を援助することによって、その生活によく適応させ、人格の成長への援助をはかるものである。教育相談は大きく、3つに分けることができる。
1つ目は「開発的教育相談」である。開発的教育相談の中心は進路指導である。進路の問題は、生活への適応や人格の成長に大きく関わる問題であり、教育相談として非常に重要な活動である。また、勉強の遅れている子どもに対して個別指導を行ったり、勉強方法のコツを教えたりする学業相談も含まれる。
2つ目は、「治療的教育相談」である。この治療的教育相談は適応相談ともよばれ、さまざまな情緒的な問題を抱えた子どもに対して、問題の所存を明らかにし、治療的に関わることによって、問題解決と日常生活および社会生活への適応、さらには人格的成長をめざすものである。治療的教育相談は専門的な...