小児に多い呼吸器系疾患について具体的に述べよ
小児に多い呼吸器系疾患は、急性上気道炎(かぜ症候群)、咽頭結膜熱(プール熱)、ヘルパンギーナ、インフルエンザ、突発性発疹、はしか(麻疹)、マイコプラズマ肺炎、扁桃炎、急性喉頭炎(クループ症候群)、急性気管支炎、喘息様気管支炎がある。
急性上気道炎(かぜ症候群)は、赤ちゃんや子どもがかかる病気のなかで最も多い。生後6ヶ月を過ぎ、お母さんから受け継いだ免疫がなくなると、赤ちゃんはかぜをひきやすくなる。原因はウイルスや細菌などが鼻やのどの上気道に炎症を起こすからである。症状としては、くしゃみ、鼻水、せき、鼻づまりのどの痛みなどの呼吸器の症状のほか、発熱、倦怠感、関節の痛み、頭痛などがある。下痢やおう吐などの消化器の症状がでることもある。通常熱は2~3日で下がり、一週間ほどで治る疾患である。
咽頭結膜熱(プール熱)は名のとおり、夏にプールを介して流行することがあるがプール以外でもうつることがある。咽頭結膜熱(プール熱)はアデノウイルスに感染して起こる疾患である。主な症状は高熱(38~39度)、のどの痛み(首のリンパ節がはれる)、目の充血(白目が赤く...