商学総論MA 理解度チェック1~4です。
商学総論MA 理解度チェック1~4
●理解度チェック1 商業の概念を規定する理由について考える。
商業とは、生産者から消費者に至るまでの全体としての流通現象を対象とし、生産と消費を統一整合することを本質的機能としている。現在に至るまでに、社会通念上においても多様な意味に用いられ、研究者にも様々な解釈がされてきた。しかし、そこには定説化した商業学説や商業概念規定、統一的な概念規定が見出されていないのが現状である。
このような状況に至っている原因には、商業概念は社会科学の中で経済社会の発展に伴って、歴史的・時間の推移と共に変化して、商業の内容・様式にも解釈の広狭が生じたということが挙げられる。従って、商業の統一的な概念が形成されてこなかったのは、客観的な根拠に基づいたものである。
このように商業概念は多様であるが、大きく分けて二つの意味に把握することができる。商業の研究対象及び視点が社会経済的なものと個別経済的なものの二つが認められることから、商業概念も二つの意味があるとしている。
第一に、社会経済的意味の商業概念は、商品の流通という無意識的、自然発生的な社会経済現象を意味するものであり、...