日本の最低賃金制度の現状と課題について、社会政策論の立場から論じなさい。

閲覧数4,167
ダウンロード数26
履歴確認

    • ページ数 : 14ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    14 / 14
    課題

     日本の最低賃金制度の現状と課題について、社会政策論の立場から論じなさい。

    レポート

    2010-G07A-2 社会政策 成瀬龍夫著
    1賃金の決定方法には、①使労の個別的な交渉によって決する契約、②労使の集団的な交渉による労使協定等によって決定されるのが基本であるが、それらを政策的局面から①と②を補完するものとして③国家が賃金に介入する「最低賃金制度」が存在する。本問では、この最低賃金制度について、社会政策としての存在意義、その設定方法と日本社会の現状を踏まえた当該制度の問題点とそのあり様について、論じることとする。

    2社会政策の観点から「最低賃金制度」がなぜ存在するのかについては、労使一般の関係性からの観点、歴史的な資本社会の構造的矛盾からの観点の2つを挙げることができる。前者は、労働組合が存在する場合には集団的交渉によって賃金が決定するが、労働組合が未組織の場合には、使用者に対して労働者は立場が弱く、かつ、賃金交渉が個別的とならざるを得ないため、労働者保護に関する社会的な施策として「最低賃金制度」が存在する。後者は、男女間における歴史的な雇用・昇進の差別...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。