大学の心理学実験実習で、
オリジナルの尺度を作り、先行研究の尺度と比較する
調査紙による実験についてのレポートです。
タイトルは「大学生における他者信頼と自己開示の関連について」で、尺度としてオリジナルの「白雪姫尺度」と
既存の「開示状況質問紙」を用いています。
初めて尺度を作ったので、レベルは高くないですが、
合格をいただいているので、それなりに参考になるかとは思います。
心理学科の学生、通信教育の方にオススメです♪
大学生における他者信頼と自己開示の関連について
問題と目的
現代社会では、人間関係が希薄になったと言われている。会社でのアフターファイブ
の減少など本音で話す機会が減ってきている。また、小学生においてもストレートに表
現せず隠したり、匿名性の高いインターネットの場で本音を話すなど、本音で話す場所
が変化してきている。いかなる状況によって人は、自分のことを開示するのだろうか。
これを明らかにするために、従来の自己開示傾向の測定には、ジェラードら(1958)によ
る古典的な尺度(JSDQ)が用いられてきた。しかし、この尺度には関係性が限定され
ていたため、的確に捉えることができていなかった。その問題から作られたのが遠藤
(1989)の開示状況質問紙である。
また、自分のことを多く話す(開示)するには当然のことながら、話す相手への信頼
関係が必要である。人は、初めて出会ってから時間をかけ、信頼を築いていくものであ
る。よって例えば、街中ですれ違うだけの人とは信頼関係は作れていない。しかし、そ
のような信頼関係を築けていない状況で、相手を信頼している人は自己開示状況が高いと
考えられる。本研...