教育カウンセリング論

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    教育カウンセリング論
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     学校カウンセリングの意義・目的は、野々村・中村(2010)によると、以下の4つに要約される。①一人ひとりの生徒の学業、環境への適応などについて、解決・指導・助言・援助を行う。②集団活動・対人関係を通して、望ましい人格の育成、人間形成の達成を図る。③一人ひとりの資質や適性の発見・開発を図り、将来必要とされる市民生活への適応の準備を指導する。④生徒本人の教育指導を巡ってその親・教師・学校管理者などに対し、助言・指導・援助を行う。この四つだ。

     学校カウンセリングの必要性が高まった背景・要因としては、五つの要因がある。一つ目の教育の目的の変化とは、かつては、知識や技術を教えることや、効果的な学習活動を持たせることが教育と考えられていたが、現代では、教育には学校教育だけでなく、家庭教育や社会教育も含まれ、また、学校教育の中には教科学習以外に、課外活動や学級活動や、子供の余暇や進路など子供の生活の全領域まで含まれるようになり、人間形成に関する種々の活動であると考えられるようになったのだ。

     二つ目に、現代社会生活の欠陥とは、生活全般が都会化...

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