法学分冊2

閲覧数1,587
ダウンロード数3
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員770円 | 非会員924円

    資料紹介

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    法学分冊2

    5 / 5

    5 / 5

     このレポートでは、憲法が最高法規であるとは、どういう意味があるのかを説明する。

     憲法は、国法秩序において、最も強い形式的効力を持っている最高法規である。まず、国法秩序とは何かを論じてから、最高法規制に関して、憲法九八条、九六条、九七条に述べられている内容をそれぞれ詳しく見ていこう。

    国法秩序は、ピラミッド型の段階構造になっており、形式的効力の点から憲法を頂点として、その下に法律、その下に命令(政令・府省令など)、その下に処分(判決を含む)という順序になっている。この構造は、ケルゼンの法段階説によって、動態的には、上位の法は下位の法によって具体化され、静態的には下位の法は上位の法に有効性の根拠を持つという関係として説明される。効力の順序は、例えば、法律は政令に対して、上位規範だが、憲法に対しては下位規範となるといった具合だ。これを「法秩序の段階構造(Stufenban der Rechtsordnung)」と呼んでいる。憲法は一番上位の規範なので、最高規範と呼ばれるのだ。

    ここからは、憲法九八条、九六条、九七条を見ていく。まず、憲法九八...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。