日本児童文学に大きな影響を与えた鈴木三重吉の「赤い鳥」運動についてまとめなさい
赤い鳥(あかいとり)は、鈴木三重吉が発行した童話と童謡の児童雑誌である。1918年7月1日創刊され、1923年の10月号を関東大震災により全焼、12月号を雑誌組合の協定により休刊、1929年~1931年の間一時休刊するが1936年廃刊された。表紙絵は清水良雄が描いた。鈴木三重吉は夏目漱石の弟子であり、自然主義に対する新ロマンチシズムの作家として認められていたが、大正期に入って文学的に行き詰まり、転換をはかり童話・童謡雑誌『赤い鳥を』創刊した。それにより日本の児童文学は、内容、形式ともに、近代的なものになり、新たな展開をもたらされたのである。創刊するに当たっては「童話と童謡を創刊する最初の文学的運動」と題するプリントを配布した。
森林太郎、泉鏡花、高浜虚子、徳田秋声、島崎藤村、北原白秋、小川未明、小宮豊隆、野上臼川、野上弥生子、有馬生馬、芥川龍之介を始め『赤い鳥』は三重吉の亡くなる昭和11(1936)年6月まで刊行(全巻196册)され、同誌に童話を発表した作家は300人にも及んだ。
またこの本を創刊した理由...