家庭
幼児はまず家庭において、両親の間に新生児として誕生し、両親の手厚い保護のもとに、これに全面的に依存して安住し、その生育を続けていくことができるものである。人間教育の場は、まずこの「家庭」の生活から始まる。ところが、この親子関係の中に1点1画でも欠けているところがあると、心理的不安から、人格の基礎的形成の上に、深刻かつ永続的な不備欠陥をもたらすことになる。よって家庭とは基本的な欲求(食べる、寝る、休む、安全、安心、連帯感など)を満たす場所であるといえる。
また、子どもは家庭の中で生まれ、育っていく。子どもは家庭の中で、身体的な発達、基本的な生活習慣、性格が形成、行動能力などを身につけ、独立した一人の人間として、社会で生きていけるようになっていくのである。家庭は家族にとって生活の場所であるのと同時に、子どもにとって最も影響力のある場所として機能をもつことを指摘している。
家庭とは心の憩いの場所で、家族は家庭を基本として社会へ出て行きます。他の大人や友達同士との個と集団の人間関係を体験し理解していく機会を提供し、そこから文化的遺産や社会伝承を維伝達していくための最も基本的な場所を提供...