第2設題:適応・不適応の心理的機制、またそれらからひき起こされる特徴的行動を説明せよ。
本来の「適応」とは生物学で使われる。生物が外界の変化に順応していくことである。しかし教育学的な「適応」(adjustment)は主体としての個人が、その欲求を満足させようとして、環境の諸条件と調和するためにとる行動や態度のことである。
この「適応」には「受動的」な形と「積極的」な形の二種類がある。
「受動的」な形では環境や状況によって自己を適合させていき、「積極的」な形は環境に働きかけて改革していく。
人間や動物には必ず、それを引き起こす原因が存在している。
例えるなら『ほしいものがあるから他のものを買わずに貯金する』、『部屋を綺麗にしなさいと怒られたから片づける』というようなものである。
心理学では『要求』『欲求』『欲望』『願望』『動因』『衝動』『熱望』『動機』があり、それらが人間や動物の動作の原因につながる。これらを「動機づけ」といい、さまざまな原因があるに対して、その動機づけもさまざまである。
教員採用試験に合格したい、という私の目標の中にも原因と動機づけがあり、また「葛藤」も存在する...