英米文学概説 分冊2 合格レポート

閲覧数1,700
ダウンロード数44
履歴確認

    • ページ数 : 5ページ
    • 会員550円 | 非会員660円

    資料紹介

    【課題】「教材の第5章を読んで、William Shakespeareの劇について著者が主張する特質を、作品から引用しながら、小説の場合と比較しつつ、論述しなさい」。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    W. Shakespeareの劇の優れた特性は、物語、正確描写、筋もしくは構成、そして雰囲気の4つの観点から論じることができる。

     まず物語は、小説と同様、劇の基本ではあるが、最も重要なものなのではない。にもかかわらず、物語を伝えることは、劇作家にとっては小説家に比べ難しい作業である。なぜなら、小説家は前の章なりどこでも以前の出来事を記述できるのに対して、劇作家は舞台の前に立ってこれを語ることができないからである。必要な情報は、劇の中で登場人物が直接語らねばならない。このため、劇の冒頭は劇作家に難題となる。シェイクスピアは、この技法に長けているのである。例えば、The 

    Tempestの冒頭は、無人島の嵐の場面で始まる。

    島には、国を追われこの島に流れ着いた魔術師でミラノ大公のProsperoと娘のMirandaが暮らしている。嵐で船が難破するが、これにはプロスペローを追放した敵達が乗っている。嵐はプロスペローが起こしたのだった。事情を知らないミランダは、船を助けるよう懇願する。

    そこでプロスペローは、自分達が何故無人島で暮らしているのかを初めて娘に語るのである。娘に語りかける...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。