道徳教育の研究の科目最終試験の解答例(6題セット)です。内容だけでなく、文字数にも配慮し、作成いたしました。自身、こちらを利用し、合格済み(89点)です。参考にしてください。
①人間にとって、道徳がなぜ必要なのかについて述べよ。
道徳は人間としての生きる道であり、人それぞれの内面の中に存在するものである。それは人間の生き方を示すものであり、古今東西多くの偉人達によって説明されてきた。
(1)プラトンのイデア論 近代的教育思想の源流となるのは、ギリシア時代のソクラテスからプラトンへと発展された「イデア論」である。「イデア論」によれば、「経験から科学や技術に進むためには、既知と未知とを一括する何か普遍的なものが前提とされなければならない」。人間は真理を求め、これを規範として、どのように生きるかを考えなければならない。 情報化しすぎた現在、我々の周りには様々な情報が溢れている。そんな中マスメディアの情報を真実だと思い込み、それを自分の意見として述べる人もいる。しかしプラトンは、偽りの事実を見抜き、真実を求めることこそ教育であるとする。彼はそのために、つまり「真実を見ることのできる人々」を養成するために、全人的な調和の取れた人間への教育が必要であると考えた。どのような人間を養成し、どのような人格を持った人間を育てるのか、という問題が、人間の根幹となる道徳の基本...