学校教育職入門の科目最終試験の回答例(6題セット)です。内容だけでなく、文字数にも配慮し、作成いたしました。自身、こちらを利用し、合格済み(85点)です。参考にしてください。
掲載問題
①教師の服務規程とは何かについて解説し、教師はその問題にどのように対処すべきかについて述べよ。
②「いじめや不登校といった、現代社会の教育的諸問題に対処していくためには、教師にはどのような資質や適性が強く求められるのかを具体的に述べよ。」(オリジナル)
③「教職をとらえる視点として、教師聖職論、教師労働者論、教師専門職論がある。それぞれ簡潔にまとめ、それぞれの論の差がどこにあるかについて述べよ。」(オリジナル)
④「教師の仕事には、具体的にどのようなものがあるか、項目を5点以上にまとめ、それぞれについて留意すべき点について述べよ。」
⑤「教科指導と教科外指導とは何か、それぞれを具体的にまとめ、その両者の関係はどうあるべきかについて述べよ。」
⑥新しい学校の荒れとして「学級崩壊」にていて解説し、教師はその問題にどのように対処すべきかについて述べよ。
1.「教師の服務規程とは何かについて解説し、教師はその問題にどのように対処すべきかについて述べよ。
教職公務員としての教員には、その職務を遂行する上で服さなければならない様々な服務規定がある。
まず服務の根本基準からみていく。
「全体の奉仕者」
日本国憲法は第15条において、すべての公務員は全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではないと規定し、公務員の全体の奉仕者としての性格を明示している。このような性格こそ、すべての公務員に通じる服務の基本的態度いえる。また、地方公務員法30条はこの憲法規定を受けて、すべての職員は全体の奉仕者として公共の利益のために勤務し、かつ職務の遂行に当たっては全力を挙げてこれに専念しなければならないと定めている。学校教員については、国公私立に関わらず、「全体の奉仕者」としての公共的性格が一律に求められている。
次に職務上の服務についてみていく。
「法令及び上司の職務上の命令に従う義務」
職員はその職務を遂行するに当たって、法令、条例、地方公共団体の規則及び、地方公共団体の機関の定める規程に従い、かつ上司の職務上の命令に忠実に従わなければならないとされ...