施設養護の機能と内容について述べよ。
施設に入所してくる児童は家庭的養護の希薄、心身の障害、あるいは行動上の問題など、何らかの理由によって家庭生活を営むことが困難な状態に置かれている。児童の入所理由は様々であるが児童自らの意思のみで入所するわけではない。施設は児童にとって家庭に代わる生活の場であると同時に生活に密着した養護機能を有する必要がある。
・生活指導目標
施設における養護機能の中心は生活機能を中心とした教育機能であり、生活指導を行っていく際、職員の留意点を項目別に述べる。
情緒の安定
温かく受容しふれあいを深め、自信を回復させて児童本来の姿に戻す。家庭的雰囲気作りが最も大切である。
身体的成長と健康の保持
健康であることではじめて心身ともに健やかな成長が望める。保健衛生と安全対策には万全を期すことが大切である。
基本的生活習慣の形成
児童の年齢に応じた基本的生活習慣の確立により彼らの生活行動の進展をはかる。
好ましい人間関係や人間行動
児童の自主性を尊重して、個別的、集団的な生活を通して人間行動の理解と健全な人間関係の成長発達をさせること。
望ましい価値観の伝授
健全な理性や良...