わが国における障害者雇用の現状と課題についてまとめ、あなたの考えを述べなさい
障害者施策の基本理念であるノーマライゼーションの実現のためには、職業を通じての社会参加が基本となるものであり、障害のある人がその適性と能力に応じて可能な限り雇用の場に就くことができるようにすることが重要である。その考え方の下に、各種の障害者雇用施策が推進されている。また、平成4年に批准した「障害者の職業リハビリテーション及び雇用に関する条約」を踏まえ、すべての障害種別を対象として施策の推進が図られている。 障害者雇用施策の推進に当たっては、障害のある人の雇用の動向を踏まえた将来展望及び各施策の展開の障害者雇用施策全般における位置づけを明瞭にしつつ、総合的かつ計画的・段階的に推進していくことが重要である。
わが国では1987年に身体障害者雇用促進法が改正され、「障害者の雇用の促進等に関する法律」となった。これに基づいて「障害者雇用対策基本方針」を踏まえ、障害のある人、一人ひとりがその能力を最大限発揮して働くことができるよう、障害の種類及び程度に応じたきめ細かな対策を講じている。
この法律では障害者の職業の安定...