はじめに
デイケアとは精神医療における通院による治療技法であり、また同時にリハビリテーションとしての重要な形態でもある。構成職員として精神科医師、看護師、作業療法士、精神保健福祉士、臨床心理士などである。
日本の医療体系の中で、それぞれの他職種の専門家が「チーム」を組み、治療法として集団の動きを導入することが、従来にはない臨床機能であった。
デイケアの発展と現況
加藤正明は1958年、アメリカ精神医学会「デイホスピタル会議」に参加し、欧米のデイホスピタルを回り、日本にデイケアの発想と方法を持ち帰った。その後1963年、わが国最初のデイケアを発足した。だが、診療報酬が点数化されたのはそれから...