東京福祉大学通信教育課程「心理学研究法」のレポート参考に。
「面接法と質問紙調査法について」
私たちは日常生活の中で様々な疑問を持つ。この疑問を研究する「方法論」が「心理学研究法」なのである。疑問を解明するには、いくつかの研究方法を用いることができるが、直接面接者に会って質問する「面接法」では、個別的な情報が得られる。また、調査票の質問に「はい・いいえ」のような形で回答を記入させる「質問紙調査法」では、一度に多数のデータを収集することができる。以下では、利点・問題点も含めて、それじれの研究法について考えていく。
調査的面接法の最大の特徴は、面接者が対象者に直接会い、双方向のコミュニケーションをしながらデータを収集することにある。それにより、全体的で質の良い情報を得ることができ、また、対象者から直接話を聞くことによって、予想しなかった新たな洞察を得られることもある。反面、大量の対象者からの情報を得にくいこと、面接者の面接の仕方によって得られる情報が変わるおそれがあることなどの問題点もある。
面接自体の構造の特質から調査的面接法を分類すると、構造化面接と非構造化面接とに分類することができる。
構造化面接においては、前もって面接場面での質問...