東京福祉大学「教育心理学」のレポートの参考に。
「子どもの『個人差』について述べよ。」
教育心理学とは、教育と人間のかかわりを心理学の立場から研究していこうとするものである。そんな教育心理学には、発達、人格、学習、測定、評価と、4つの研究領域がある。その中でも今回は、知能や性格などの個人差やその構造および発達、形成の過程を研究する、人格についての研究領域について考えていきたい。
個人差とは、簡単にいえば、他人と違うところのことである。なお、心理学における個人差とは、知能・性格・遺伝・環境・教育・発達のしかたなどに影響されながら形成された独自のパーソナリティ(人格)だとしている。
個人差の形成要因のひとつ、知能とは、ヒト・動物の脳において、除法を処理し、情報を記録・再生し、処理結果を適切に出力すること、またこれらの過程を活性化することを指すとしている。加えて、現在では、知能を知的行動についてだけでなく、人と環境との相互作用のなかで捉えていこうとする立場が広く支持されている。
ビネーは初めて知能検査を作成したことで知られているが、彼は知能の構造は4つの能力から成ると考えた。その4つとはすなわち、①方向、②理解、③創造、④批判で...