学校教育相談の新たな役割について論述せよ。(1単目1)
不登校の子への相談活動のあり方について論述せよ。(1単目2)
1.いじめや不登校問題などが深刻化する現代社会において、学校教育相談は従来のあり方から脱皮することが求められている学校教育相談とは、カウンセリング・マインドをもって子どもの自己実現を目指して行われる全教育活動のことである。本論ではそのような学校教育相談の新たな役割について以下の四つの点から考察していきたい。
第一に、減点主義から陽転主義への転換である。教師は「ない」ものから「ある」ものに目を向ける必要がある。例えば成績で悩んでいる子どもに「70点しか取れなかったね。残念だったね」というより「70点も取れたね。次回はもっとできるよ」と言われた方が前向きな思考が育つ。
次に、ナンバーワンからオンリーワンの価値へ、これまでの価値基準を見直す必要がある。人間とういうのは、多様な個性を持ったかけがえのない存在である。そのような個々の生徒を知識の量のみで比較競争させて評価してきた、これまでの教育のあり方を根本的に見直す時期にきている。高度成長経済が終焉し、いい大学に行けばいい...