「遊びの場で、保育者は、援助、環境の構成をどのように工夫したらよいか。実践した、または、見聞きした事例を挙げて、考察すること」
子どもにとっての遊びとは、生活そのものであり、同時に重要であるというのは、最早保育の世界の中では言うまでもないことだろう。幼稚園の創始者として知られているフレーベルは、遊びを子どもの自発的活動として捉え、子どもは遊びを通じ、身体的にも精神的にも様々な事を楽しみながら学び、社会に適応していくための能力を養うのだと説いている。身体を動かしたり、友達と遊んだり、自然物や身近なものをうまく遊びへと取り入れたりなど、全身の全ての器官を使った、多種多様な遊びの中でこそ、生活していく上で、言葉や身体で自分をきちんと表現する能力などが育っていくといえるのである。以下、そのように重要である子ども達の遊びに対して、保育者の在り方や、どのように援助を行なっていくべきであるのかを挙げていく。
まず、子どもの遊び・活動を丸ごと受け止めた上で、その遊びに対する援助を行なう事こそ、保育者の遊びに対する適切な在り方だという事が、基本として挙げられる。フレーベルは遊びに対する保育者の援助に...