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参考になれば幸いです。
(1) 国語教育の意義
国語教育とは、広く家庭や社会、学校において行われる母国語としての日本語の教育のことを示している。
1972年に国語審議会が示した基本理念に、国語とは、「人間活動の中の中枢をなす」ものであり、「人間の自己形成」や「社会の成立と向上」「文化の創造と進展」にとって欠くことのできないものであり、「教育の全体を貫く基本をなす」ものである。と示されている。
これらの基本理念は、学校教育のみならず、家庭生活や社会生活のあらゆる場に通じるものである。だが、その中で学校教育は、『国語の教育に関し、特に重要な役割を担うもの』であると述べられている。
こうした基本理念は今日でも受け継がれており、2008年に告示された新学習指導要領でも、「児童の発達の段階を考慮して、児童の言語活動を充実するとともに、家庭との連携を図りながら、児童の学習習慣が確立するよう配慮しなければならない」と述べている。
いうまでもなく、小学校のすべての教師は国語の教師でなければならない。国語科の時間のみならず、各教科・領域の中で言語活動の充実と、言語能力の育成のための手立てを講じていかなければならない。また、...