福祉従事者の多くは他人の力になりたいという温かい心をもっている。しかし、その適正がかえってストレスを膨れ上がらせバーンアウト(燃え尽き症候群)してしまうことがある。福祉従事者がバーンアウトに陥り易いストレス要因を述べ、その予防策を考察する。
第一に、福祉従事者は人間を相手にするヒューマン・サービス業であり、人間関係そのものが、少なからずストレスの原因となる。思うように従ってくれないクライエントであっても受入れなければならない。また、クライエントからは様々な期待や要望、価値観の相違から生まれる誤解の解消などクライエントのペースに合わせなければならないことが多く、自分を抑えながら仕事を進めること...