「覚悟して捨て、感謝して逝く」、死に方の極意は言葉で書けば簡単ですが、大半の人間は生きることに執着し、それによって生じるさまざまな執着を捨てることができない。覚悟できないから、生かされてきたことに感謝もできない。その挙句、覚悟も固まらず、すべてに執着し、未練を残し、こころは乱れたまま、旅立つことになるのです。
末期ガンは手をつくしてはいけない
実は「死に難い世の中」でもあるのです。という裏表紙にあるこの文を読んだとき、最初はあまり実感がわきませんでしたが、この本を読み終えた頃には自分の身近な人、そして自分にも関係あることとして心に突き刺さるものである文だと感じるようになりました。
「覚悟して捨て、感謝して逝く」、この本に書いてある死に方の極意は言葉で書けば簡単ですが、大半の人間は生きることに執着し、それによって生じるさまざまな執着を捨てることができない。覚悟できないから、生かされてきたことに感謝もできない。その挙句、覚悟も固まらず、すべてに執着し、未練を残し、こころは乱れたまま、旅立つことになるのです。このことはほとんどすべての人間に当てはまるのではないかと思いました。覚悟をして、また生きることに関する欲をすてるというのは、人間がしようとする中でもっともむずかしいことではないかなぁと感じました。「覚悟して捨て、感謝して逝く」これを実践するための方法として本書では、まず「欲と道連れ」の価値観を転換させ、物事をポジティブにとらえるようにする。そして「死」というものから逃げず、謙虚に受け止め、死...