ロックとルソーの比較

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    資料紹介

    2300字程度のレポート。ロックとルソーの「自然状態」「人民のあり方」についての思想の比較を通して、当時がどのような社会だったのか、二人が何を目指したのかを考察する。また、ルソーにとっての国家の目的である「公共の福祉」の観点から、現代はどうあるべきなのか意見をまとめた。

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    本レポートではロックからルソーの時代までの両者の「自然状態」に対する思想の流れを考察する。

    ロックは市民政府論の第一章で政治権力を「所有権の規制と維持のために、死刑、したがって当然それ以下のあらゆる刑罰のついた法を作る権利であり、そうしてこのような法を執行し、また外敵に対して国を防禦するために協同体の力を用いる権利であり、しかもこれらすべてはただ公共の福祉のためにのみなされるものである」(ロック 1968,p.9)と定義している。そしてそれがどこから生まれるかといえば、自然状態にある全人民の同意に由来するとし、「政治権力を正しく理解し、またその起源を尋ねるためには、われわれは、すべての人間が天然自然にはどういう状態に置かれているのかを考察しなければならない」(ロック 1968,p.10)としている。

    ロックのいう自然状態とは、何よりも完全に自由な状態であり、自らの信じるところにしたがって自らの行動を決め、自らの財産と身体とを自分の判断で処置することができる状態、また、同じ種、同じ級の被造物が生まれながらに無差別に全て同じ自然の利益を享受し、同じ能力をもつ、従属や服従のない平等な状態...

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