第二課題 第一節題
営造物説も近代化論も、教師の資格や資質について論ずることなく組織論を展開しているし、教育権独立説は教師の自主性を強調するも、これを享受できる条件を明示していない。学校という組織専門職能人(プロフェッショナル)によってつくられていることを重視する時にはこの点に注目して組織論を展開する必要がある。学校を専門職組織としてとらえるということは、1つには、教育の論理に根ざしたここの専門職能人=教師に関することと、2つには、このような組織成員=教師が組織(学校)の運営にどうかかわるかという両面を考えることを意味する。教師が専門職能人であるためには、次の4つの条件を充足する必要がある。①...