東京福祉大学通信教育課程「視聴覚障害者の心理・生理・病理」のレポート参考に。
「視覚障害及び聴覚障害の障害分類と障害特性について述べよ。」
まず、視覚障害についてであるが、視覚障害は「盲」と「弱視」に大別できる。「盲」は矯正視力が0.02未満の者を指し、視覚による教育を受けたり、視覚を用いて日常生活を行ったりすることが困難であり、聴覚や触覚などの他の感覚器官を利用することが必要な者をいう。また、視覚障害を被った時期によって、生まれつきの盲を先天盲といい、中途失明をした者を後天盲と分類する。先天盲では視覚的なイメージをもっていない場合が多いため、後天盲の場合とは物の捉え方が異なっている。そのため、それぞれの指導方法も異なる。ただし、後天盲であっても、5歳以前に失明した場合は視覚的なイメージをもっていないことが多いため、指導に際しては先天盲と同じような工夫がとられる。
「弱視」とは、矯正視力が0.04以上0.3未満の者を指し、視覚による教育受けたり、視覚を用いて日常生活を行うことは可能ではあるが、活字を拡大したり、レンズ等の補助手段を利用することが必要である者をいう。さらに、視野が狭くなっていることや眼振、夜盲症などにより、日常生活に支障をきたしている者も含ま...