「教育心理学Ⅰ」第2分冊

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    資料紹介

    2011年度の課題、評価Aのレポートです。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    略題:道徳性の発達と教育
     道徳性は、人間の生き方の基本的な価値観を方向づける、パーソナリティの重要な側面である。学校教育の中でも、道徳の時間や総合的な学習の時間を中心に、さまざまな教科学習及び生活指導において重視されている。では、青少年の道徳性の発達を促すには、どのような教育的指導が有効であろうか。コールバーグの道徳性発達理論の観点から、それぞれの発達段階においてどのような教育を実践すればいいのかを考えてみたい。

     コールバーグは、認知の構造的変化に焦点をあてて道徳性の発達を考え、6段階3水準からなる発達モデルを提示した。青少年たちに道徳的ジレンマを含む物語を読み聞かせ、そこに表れた判断の構造の発達的変化を整理したのである。この認知発達の基準として最も重視するのが、「慣習」についての態度である。慣習をどの程度、善悪の決定的な基準とするかによって、発達段階を6段階に分類する。

     まず、第1段階では懲罰志向が見られ、事の善悪を自分で決めるのではなく、自分より権威のある他者から罰せられる可能性があるかどうかという観点で行為を評価する。正しさの基準は自分の外にあり、他律的である。たとえば...

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