23即断3連発(刑法事例演習教材)

閲覧数2,154
ダウンロード数11
履歴確認

    • ページ数 : 4ページ
    • 会員660円 | 非会員792円

    資料紹介

    刑事法事例演習教材の答案です。自作の答案をチェックして、コメントを付けてあります。参考までに。

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    刑法事例演習教材
    23 即断3連発
     Bに対して暴行・脅迫を加えた上、傷害を負わせた行為について
     甲は、Bに対し、背後から羽交い締めにし、おとなしくすれば殺しはしないと言いながら、Bの胸をまさぐり、首筋にキスをするなどした。この行為は、相手の反抗を著しく困難にさせる程度の暴行・脅迫を用いて、自己の性欲を満足させようとする行為であるから、強制わいせつ罪の構成要件に該当する(176条前段)。
    しかし、甲は、この行為をAに対する強姦の目的で実行している(177条)。そのため、甲には、強姦罪の未遂犯(179条、177条)が成立し、強制わいせつ罪は成立しないのではないか。
     まず、甲は強姦罪の実行行為に着手したといえるか。
    実行行為とは、構成要件結果発生の具体的危険のある行為をいう。 しかし、Bは男性であり、強姦罪の客体は女性に限られるため、甲の行為は、強姦罪の実行行為にあたらず、未遂犯は成立しないのではないか。 未遂犯と不能犯の区別が問題となる。
    そもそも、未遂犯が処罰されるのは、実行行為に着手し、構成要件結果発生の具体的危険を社会的に発生させたからである。そこで、行為者の立場におかれた一般...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。