社会福祉士通信レポートB評価
戦前から戦後しばらくの間、わが国の死亡原因の第一位は結核であり、その他肺炎や下痢などの感染症が上位を占めていた。しかし、昭和26年に脳卒中をはじめとする脳血管疾患がトップになったのを境に昭和56年以降は、悪性新生物(がん)を筆頭に、脳血管疾患、心臓病という三大疾患で国民の年間死亡数の約60パーセントを占めるようになった。いわゆる三大疾病の発症や進行には加齢によるものが多いため「成人病」と位置付けられ、検診による病気の早期発見、早期治療という二次予防を主な対策としていた。しかし、患者数は減るどころか増え続け、治療費が国民保険料を圧迫する事態に陥った。これをうけ、医療費節減対策として平成8年に一次...