格差の実態について。
近年、日本ではマスメディアによって貧困による格差の実態が報道されることが多くなった。ワーキング・プアや生活保護申請が通らず餓死する人がいる一方で、富裕層がいて成り立っている現代の日本では、生活保護を受給することによって、「自己責任」と非難され片付けられることも多い。
まず、日本は資本主義体制の国であるため、所得格差が生まれるのは自然であり当然な結果であった。戦後の高度経済成長期から、自由競争をもとに国を発展させているので、格差是正を求めない国民も存在しているのである。これは富裕層が自分の能力をもとに富を形成したことで、本来人間は1人1人才能に差があるのにもかかわらず才能を抑制してまで平等を実現する必要があるのか、という考えに導かれている。
数年前の自民党・小泉内閣における政権でも、新自由主義という原理の元に、郵政民営化をはじめとする様々な資本主義的自由競争を助長するような政策が行われてきた。そのような点から見ても、現代において起こっている格差問題が「自己責任」として扱われている状態の定着が伺える。
もちろん、自ら進んで貧困を望む人はいないであろう。しかし、本当に「自己責任」という...