現代社会では生活にかかわる問題が複雑になり、福祉サービスの利用者のニーズも同様に複雑化・多様化してきている。そのような環境の下、福祉の分野において一人の援助者だけでのサポートでは充分に対処できない場合もある。こういった際には個別支援ではなく、複数の援助者がチームを組んで対応するのが適切である。福祉とそれに関連する医療や保健などの分野の専門職がそれぞれの知識や技能を駆使しながら、利用者への援助に取り組むのである。すなわち、一人の利用者を中心にして関係者がチームを作って総合的に対応しようとするものであり、これを「チームアプローチ」と呼ぶ。
一方でチーム形成・運営が効果的に為されない場合、各専門家...