人格検査(質問紙法・投影法)

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    はじめに
       心理検査の一つである人格検査は、個人に関する様々な心理学的情報を多面的に収集し、より客観化することを目的として行なわれる検査である。
       心理検査には、人格検査のほかに知能検査、適性検査などがあるが、本課題では児童・生徒の深い心理を捉える人格検査について、種類やそれぞれの特徴、長所および短所を述べていきたい。
    人格検査の種類
    ● 質問紙法
    特徴
     質問紙法は、一度に100人以上の多数の対象者について行うことができる簡便な方法である。紙代と印刷代が賄えれば誰でも実施でき、また結果を集計すれば「何らかの結果」を得られるので安易に取り組まれがちである。しかし、質問紙法も管理実験と同様に周到な事前準備が必要なのである。
     代表的なテストには、Y-G性格検査やMMPI新日本版テストなどがあり、前者は抑鬱性・回帰性など12の性格の特性を判断し、後者は心気性・抑鬱・無気力など10の精神医学的症状を測定するテストである。
    長所
       長所は、多くの人に同時に実施できることと、質問時の条件を一斉にできるである。
       質問紙が、大量のデータを集められるという利点と大きく関連し、対象者が...

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