麻酔の合併症

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    全身麻酔の合併症
    1)気管内挿管時の合併症


    口唇、歯牙や口腔内、咽頭、喉頭などの損傷

    ・ 歯の損傷(門歯が折れる)


    喉頭痙攣―声門や喉頭の痙攣、吃逆

    ・ 気管支の痙攣、咳(バッキング)


    食道挿管、片肺挿管、無気肺→低酸素血症や高二酸化炭素血症



    嘔吐。とくに FULL-STOMACH(充満胃)→誤嚥(科学性肺炎;メンデルソン症候群)

    ・ 気道粘膜および線毛損傷による分泌物増加→誤嚥性肺炎。呼吸器疾患や喫煙歴があると
    気道分泌物がふえるためとくに注意を要する
    2)麻酔導入時の合併症


    疼痛閾値低下による高血圧→出血量の増加

    ・ 副交感神経の相対的有利による循環抑制→除脈や低血圧
    ・ 末梢血管拡張→ショック、低血圧、再分布性低体温
    ・ 体温中枢抑制による低体温
    ・ 低体温によりふるえによる熱産生(シバリング)がおこる
    ・ 冠動脈の血流が減少→頻脈、不整脈、狭心症など循環器系合併症
    ・ 深麻酔→呼吸中枢の抑制による呼吸の停止・抑制
    ・ 浅麻酔→生体反射がおこる。アルコール依存症の患者等で麻酔が効きにくい
    3)手術体位による合併症
    【すべての体位に共通】
    ・...

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