印象派の巨匠クロード・モネの生涯と作品に関するレポートです。
冒頭に全体を短くまとめた概略を入れたので参考にしてください。
末尾には参考文献と図版がついています。
クロード・モネの生涯と作品
1.概略
クロード・モネ(1840-1926)は、ルノワールと共に印象派を代表する画家であり、グループの事実上のリーダーであった。近代絵画の系譜の上では先輩のエドゥアール・マネと同年代のポール・セザンヌの中間に位置づけられることが多い。
1840年にパリで生まれるが、5年後家族と共にセーヌ川河口のル・アーヴルに引き越す。モネは川と海に囲まれた光の変化に富む環境の中で少年期を送った。
1870年代は自らが創立メンバーとなった印象派展への出品を中心に≪印象、日の出≫、≪サン・ラザール駅≫、≪日傘を差す女≫など同時代の風俗や近代的な街並を描くが、最初の妻であるカミーユの死を境に、1880年代以降は専ら人の手の入らない自然の風景に専心するようになる。
1890年代に入ってからは連作の制作に専念する。積み藁、ポプラ並木、ルーアン大聖堂などをモチーフとして多数の作品を生み出した。
晩年はジヴェルニーの自宅の庭の睡蓮が浮かぶ池を集中的に描く。白内障で視力を損なった後も活動を続け、1926年に歿した。
モネの後世への影響は戦後のアメリカを中心に積極的に評価されるよ...