人口の高齢化は先進諸国に共通する現象である。しかし、我が国における高齢化はその進展のテンポが速いことと、急速な少子化による大幅な人口の減少を伴う点において先進諸国と異なっている。
我が国において高齢者が増加し人口高齢化が進行する背景には、医療技術の進歩と医療保険制度の充実による受診機会の増加、食生活の向上による栄養状態の改善が挙げられる。また、少子化の要因としては晩婚化・非婚化の進行に伴う出生率の低下がある。
国連の定義によれば、総人口に占める老齢人口(65歳以上)の割合が7%を超えると「高齢化社会」、14%を超えると「高齢社会」、20%を超えると「超高齢社会」と言われ。2005年調査時点...