第一課題 第一設題
1、ここではセリエの研究例とラザラスの研究例を対比した上でそれぞれの特徴、相違点、両者の関連について述べていく。
まずそれぞれの特徴についてであるが、セリエのストレス学説の基盤は、適応症候群の理論にある。適応症候群とは、ストレッサーに曝された生体が見せるストレッサーの有害性に適応しようとする一般的な化学的反応のことである。また、セリエの生理学的ストレスモデルはストレッサーに原因する疾患の発症過程を説明するモデルであり、発症過程の諸要因は、血液情報などの観察可能な客観的事実によって構成されている。
他方、ラザラスの代理ストレス研究は、外的刺激の受容からストレッサー発生までの...