病態・症状・検査・治療についてまとめたものです。
色がついているところは先生に大切だと言われたところです。
参考文献:『ナースの内科学』奈良信雄/中外医学社(2010)
★ネフローゼ症候群★
種々の糸球体疾患で①蛋白尿が1日3.5g以上(アルブミンだけとは限らない、グロブリンが出ることもある)、②低蛋白血症、③高コレステロール血症、④浮腫を呈したものをネフローゼ症候群とよぶ。①②が必須条件である。
糸球体疾患は一次性と二次性に分けられる。一次性とは慢性糸球体腎炎などの一次性糸球体疾患に伴うもので、二次性とは糖尿病、SLE、アミロイドーシス、妊娠中毒症などによる二次的な糸球体障害に伴うものである。
【ネフローゼ症候群を呈する原因疾患】
原発性糸球体疾患(膜性腎症、膜性増殖性腎炎、巣状糸球体硬化症、半月体形成性腎炎、微少変化型ネフローゼ症候群)、SLE、紫...