2010年度 佛教大学 通信教育部 レポートです。
教科書の内容に沿ったものになっております。
参考にしてください。
ペスタロッチーの教育学(直観の原理など)について
考察せよ。
[はじめに]
ヨハン・ハイリッヒ・ペスタロッチーはスイスの教育実践家である。フランス革命後混乱の中で、スイスの片田舎で孤児や貧民の子などの教育に従事した。
彼の教育思想とは、まず家庭教育の重要性を説き、また、読み・書き・算だけでなく、人格の形成ということまで含めて教育を定義した。その教育の方法論として、知識を言葉によって教えるのではなく、まず直観を通じて教えていくという直観教授を説いた。
ここではそのペスタロッチーの教育に対する考え方を直観教授とは何かということを中心に述べる。
[本論]
1.有機的・発生規定教育方法
ペスタロッチーの直観教授が教育方法の核とするならばその教育方法とはまずどのようなものであるのかということを述べる。
ペスタロッチーはそれまで、子供は生まれながらには未だ動物的であり、その動物的衝動を根絶することが教育であるとされていた教育方法から真っ向から反対した。
それは、子供にはもともと将来発展する素質があり、既に将来成長していく能力を有していると考えた。その素質や能力を内から発...