「保育所における乳児保育の課題について述べよ。」
乳児保育とは、0、1、2歳の3歳未満児保育を指している。乳児期といえば、生後1年ないし生後1年半までの時期を指すものであるが、乳児保育という場合、3歳未満児を指すことが多い。これから、保育所における乳児保育の課題をあげて述べていく。
課題1.家庭の育児機能の低下
まず、核家族化の中で、子育てや家事を一人でこなすため、日頃のストレスを抱え込む等、時にはつい子どもへ暴力をふるい、児童虐待に陥ってしまう親も少なくない。
また、働く母親が増え、わが子を乳児期から保育所にあずけたいと希望する親が増えてきていることである。認可保育所の乳児保育は1990年代になって増えている。それは、厚生労働省も少子化対策のために乳児保育に力を入れるようになってきていることもあるが、親たちの意識にも子どもたちを保育所にあずけることに伴う「罪悪感」が少なくなってきていることが挙げられる・それだけに、保育所側でも乳児保育への関心が高まり、その実践を豊かにしていこうとする姿勢が見られる。
こうした状況のなかで、乳幼児を抱えている家庭から、保育について次の...