幼児理解と教育相談第一分冊

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    資料紹介

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

     家庭において、育児や家族関係についての悩みや不安を抱えている母親は大勢いる。
    子どもの心身の発達に関すること、食に関すること、しつけに関すること、将来に向けての準備教育に関すること、子どもの友だち関係に関すること、母親同士の関係に関すること、夫婦内の問題に関することなど、様々であり、同じ内容のことでも、人により悩みや不安の感じ方が異なっている。それら母親の悩みや不安の影響を最も強く受けるのが幼児である。
    母親が悩んでいるとき、親が子どもをかわいいと思えないときは、母親と子どもの関係が密着しているときである。様々な育児不安や母子分離不安も、母子の関係が密着しすぎているために起こるのである。住宅事情などが原因の孤立性や人間関係の閉鎖性の中で起こりやすい育児不安を解消するためには、親の裾野を広げ、親が自分の存在感を意識し、親自身が自ら必要されているという実感が持てるようにする必要がある。
    幼児の幸せのため、母親の悩みが少しでも軽くなるように、幼稚園は母と子をサポートしていくことが求められている。
    ここで、幼稚園の子どもを持つ保護者からの相談事例を取り上げる。
    集団行動が苦手で音に対して敏感...

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