支援費制度導入に至る起源をたどると、2000年の社会福祉基礎構造改革に戻る。これは、50年以上にわたる社会福祉事業法制定以来、改正の行なわれなかった社会福祉事業全般を見直そうというもので、高齢者福祉が介護保険法に代表されるように、障害者福祉においても基本的な考え方を踏襲した「支援費制度」が考えられたのである。その基本的な考え方とは、”個人が自らサービスを選択し、その提供者と契約締結をする”というものだ。
これは、従来「措置」と呼ばれていた制度とは大きく異なる。
支援費制度導入に至る起源をたどると、2000年の社会福祉基礎構造改革に戻る。これは、50年以上にわたる社会福祉事業法制定以来、改正の行なわれなかった社会福祉事業全般を見直そうというもので、高齢者福祉が介護保険法に代表されるように、障害者福祉においても基本的な考え方を踏襲した「支援費制度」が考えられたのである。その基本的な考え方とは、”個人が自らサービスを選択し、その提供者と契約締結をする”というものだ。
これは、従来「措置」と呼ばれていた制度とは大きく異なる。それまで利用者は、行政による決定によりサービス利用、ならびにサービス内容を与えられてきた。よって、利用者の意向とは関係なく、サービスが...