途上国という言葉も欺瞞に満ちたものであると感じる。途上という単語の意味は、それがいつかは達成されるべき目標へのプロセスの状態を意味する。しかし、現実の国際社会で一般的に途上国と呼ばれている国家を、進んだ国という意味の先進国諸国は、本当に途上の段階に彼らをなさしめているのだろうか。途上からの達成は果たして可能なのであろうか、と考えこんでしまう。
途上国問題についての感想
自分がエアコンの効いた教室で南北問題や途上国について学んでいるときには、常に頭の中にモヤがかかったような感覚に陥る。もっと簡単な表現を使うと、なんだか気に食わないのだ。
唸るような悲惨な現状に対して同情や怒りを抱きつつも、偽善とか同情が通じない世界があるな、とただそう感じざるをえないのだ。同情と傍観は極めて等しい言葉だ。自分が生活している世界と、ビデオや書籍の中に描かれている途上国の現状との温度差とか、そういった何気なく認識の道具として使っている言葉の意味とは一体何なのだろうかと考えずにはいられない。なんとか相応しい言葉を見つけ出そうとしても、かっこいい言葉はそうそう...