沖縄・琉球王国は、1372年に中国の明によって独立国として承認されてから、1879年に日本国家に併合されるまで、既に500年あまりにわたって存続してきた。その500年の間には、14世紀初期の三山時代の琉球統一戦争、1609年の薩摩島津軍の侵攻などのような戦争を経歴したこともある。幸い、大きい被害をこうむらなかったで、済んだ。でも、太平洋戦争最後のステージとしての沖縄で発生した戦争は、沖縄の歴史に想像が絶する悲劇は残されていた。軍人だけではなく、多くの一般県民にもこの戦争に巻き込まれて、94000人が犠牲となった。沖縄島に生活している52万人の一般県民に限れば、実に4人に1人が犠牲になったのである。
1944年6月、マリアナ沖海戦に敗れた日本軍は、南太平洋の制空権・制海権を完全に失った。日本軍の敗退、米軍の進攻速度は、一気に加速されることになった。サイパン島、テニアン島、グアム島などの日本軍と一般日本人がつぎつぎと玉砕した。10月、南太平洋の最後の防戦フィリピン・レイテ島の攻防に、残るすべての艦船、航空機を投じて戦い、敗れた時、日本の敗戦は決定的なものとなった。こうして沖縄は、皇土=天皇...