自然地理学概論2土壌&植生

閲覧数1,974
ダウンロード数2
履歴確認

    • ページ数 : 3ページ
    • 会員990円 | 非会員1,188円

    資料紹介

    タグ

    資料の原本内容 ( この資料を購入すると、テキストデータがみえます。 )

    C-2、土壌生成因子を一つ挙げ、土壌生成との関係を述べなさい。

     現代土壌地理学の祖であるドクチャ―エフは、土壌がそれをとりまく環境諸要素の相互作用の産物であることを解明した。この環境諸要素のことを土壌生成因子と呼ぶが、今回のレポートではそのうち「人為」を取り上げ、考察したい。

     土壌生成因子としての人為の作用には、植生、水分など他の生成因子を改変する事による間接的作用と、土壌全体またはその一部を人工的に造成する直接的作用とがある。

    まず前者であるが、日本は山地森林が国土の7割を占めているが、天然林は人の手により人工造林に改変された。その結果、天然林化の土壌は変化を余儀なくされた。例えば天然林であるブナ林下では一般に粗腐植層(O層)が厚くたまるが、人工林であるスギ林に変わるとその発達は悪くなる。北海道北部の丘陵上にしばしば認められる腐植質ポドゾールも人為の影響と見られる。本来のポドゾールは、エゾマツ、トドマツ天然林下で発達し、厚い粗腐植層(O層)の下に漂白層(E層)が発達し、その下位に集積層がつづくものがあるが、腐植質ポドゾールではO層の代わりにA層が発達している。これはエゾマツ...

    コメント0件

    コメント追加

    コメントを書込むには会員登録するか、すでに会員の方はログインしてください。