1. はじめに
ゼミ論のテーマとして「ドメイン名」を取り扱いたいと思う。なぜそう思うのかは、私が「ドメイン」というものをはじめて意識したときに非常に強い衝撃を受けたことによる。それほどインターネットが普及していなかった頃に、ある一つの企業ドメイン名を取得できるかもしれない幸運に遭う。今でこそ多くの企業が自社のホームページ(Webサイト)を所持し宣伝活動等を行っているが、当時はそれほどなく、日本へ導入され始めた初期頃であったから、利用価値のある未登録のドメイン名があったのである。もし、貴方がある企業のWebサイトに行きたいと思ったとき、貴方ならどうするだろうか。Yahooなどの検索サイトで検索するだろうか。少し、インターネットに詳しいのなら当てをつけて、直接アドレスバーに企業名を打ち込んだ後に「.com」や「.jp」をつけ、Webサイトに直接アクセスしようとするかもしれない。企業名、もしくは商品名などがドメイン名として登録されていれば、アドレスバーから直接Webサイトに行け、有効な情報を迷いなく入手することになる。ドメイン名はその利用価値から登録件数は年々増えており、それに比例して問題も発生している。ある有名な企業名のドメイン名を取得した者がその企業の批判サイトを作り、信頼や評判を貶めようとしたり、企業にそのドメイン名を高額で取引を持ちかけたり、商品名等の集客率を利用してその企業と誤解してアクセスしてきたユーザー数を増やし、集客率を高めたりすることなどである。
ドメイン名紛争処理のあり方
目次
表紙
目次
1 はじめに
ドメイン名
はじめに
ドメイン名ビジネス
UDRPとJP-DRP
UDRPとJP-DRPの成り立ちと両者の違い
JP-DRPの考えるドメイン名と商標を巡る紛争
4 改正された不正競争防止法
5 紛争例
6 まとめ
参考文献・参考Webサイト 1. はじめに
ゼミ論のテーマとして「ドメイン名」を取り扱いたいと思う。なぜそう思うのかは、私が「ドメイン」というものをはじめて意識したときに非常に強い衝撃を受けたことによる。それほどインターネットが普及していなかった頃に、ある一つの企業ドメイン名を取得できるかもしれない幸運に遭う。今でこそ多くの企業が自社のホームページ(Webサイト)を所持し宣伝活動等を行っているが、当時はそれほどなく、日本へ導入され始めた初期頃であったから、利用価値のある未登録のドメイン名があったのである。もし、貴方がある企業のWebサイトに行きたいと思ったとき、貴方ならどうするだろうか。Yahooなどの検索サイトで検索するだろうか。少し、インターネットに詳しいのなら当てをつけて、直接アドレスバーに企業名を打ち込んだ後...