『生活保護VSワーキングプア』の第5章では、これまで若者の貧困が広がりつつあるところ、現在の生活保護の運用ではその解決は難しいことを話してきた。では、解決の処方箋はまったくないのでしょうか。この章は若者の貧困を解決するに当たって生活保護のあり方は何かをめぐって議論していく。
プチ生活保護のススメ
―『生活保護VSワーキングプア』第5章について
『生活保護VSワーキングプア』の第5章で、貧困の若者が生活保護を受けるたくさんの例を見た。第5章では、これまで若者の貧困が広がりつつあるところ、現在の生活保護の運用ではその解決は難しいことを話してきた。では、解決の処方箋はまったくないのでしょうか。この章は若者の貧困を解決するに当たって生活保護のあり方は何かをめぐって議論していく。
生活保護は効果の評価は難しい
地方自治体の中に事業の目標を設定して、実績に基づいて評価していこうという動きがある。評価を公表することで事業に対する市民の理解と共感を得ようとするものだ。「目標による行政管理」と呼ばれて、総務部門を中心に事業評価が行われる。しかし、生活保護の分野で数値目標を設定すること自体が批判の対象になることがある。
文の中で、以下の例をあげています。
例:若松福祉事務所は、2005年生活保護の「申請率」は18.1%以下を目標として掲げていた。小倉北福祉事務所や門司福祉事務所も廃止の件数の目標を設定し、実行した。厳しい運...